出会い系で38歳の男性に出会った話

32歳、ひとり暮らし、繊維会社に勤めてもう10年以上になるのですが、職場では一番のお局になってしまい、上司からも結婚退職への無言の圧力を感じています。

 

自力で出会いを探すのはもう困難な状況だと出会い系サイトに登録して、自分より年上で、できれば真剣な出会いを探している人を見つけたいと思いました。

 

はじめは検索もなかなか要領が得なかったのですが、毎日とりあえず何人かでもいいなと思う人を見つけて、いいね!をしたりしていると、だんだん検索に慣れてきて、地域や年齢も絞り込んだりしてだんだん理想の男性に出会える予感がしてきました。

 

私にメールをくれるのはなぜか年下、しかも20代前半とかの人が多くて、遊びのような恋愛は遠慮したいとスルーしました。やっと、出版関係の仕事をしているという38歳の男性からメッセージがきて、優しそうな印象だったのでやりとりを始めました。

 

カップル2

 

お互いに本が好きで、しかも読んだ本は溜め込む派ではなく、人にあげたり図書館で借りるなどするところも似ていて、一度会ってみませんか?言われてオッケーしました。

 

好きな本の話などはなんとなく、気恥ずかしくて誰ともしたことがなかったのですが、彼が言い出してくれたおかげで私も少し話すことができたり、彼になら心を開ける気がしました。背の低い阿部寛さんという感じの彼は、私のことをなぜか好意的に見てくれていて、永作博美さんに似ている、かわいいと褒めてくれます。

 

ストレートに好意を示してくれる男性は初めてでした。照れ臭いけど心地よい、彼なら穏やかに日々を過ごせそうだと思って何度めかのデートで体の関係を持ちました。33歳の誕生日の前日でした。

 

0時になると彼は私を抱き締めて、おめでとう、これからも、ずっと一緒にいて欲しいと言って、華奢な金色のピアスをくれました。その日から私の耳にはそのピアスが欠かせなくなっていて、鏡に映るたびに彼のことを思い出してにやけてしまい、職場でも最近雰囲気が変わりましたねなどと言われるようになりました。

 

やはり気を付けているつもりでも、恋愛から遠ざかっているときはギスギスしたオーラが出ていたんでしょうか。出会い系サイトにはいまだに年下の男性からメッセージが届いていて、このサイトには本当に感謝しているけど、私にはもう利用する必要はないんだなと思うと、彼との出会いは運命だったようにすら感じます。

 

彼もサイトはすでに退会していて、僕なんかを選んでくれてありがとうと今だに言われますが、こちらこそ、という感じです。