出会い系で会った女はワキガだった

まだ俺が20歳の専門学生だった時の話。GW期間中でたまたま遊ぶ人がいない一人の日があった。昼間のうちは、たまにはのんびりしようと思っていたが、だんだん暇な時間がストレスになり、出会い系を開いた。夕方頃から検索し始めて手当たり次第にメッセージを送る。「20歳男子やってますかー!」自分が若い時の言い回しを送り続け、23歳の女性から返事が来た。

 

どうにかして今日の物にしたかった俺は、色々と飛ばしていきなり電話に持ち込んだ。話しやすいとか声がかっこいいとか言われることも多く、電話なら絶対的な自信があった。うまくいき、ドライブしようということで女の子が迎えに来てくれることになった。23歳事務の女の子ということで特筆することは何もないが、わくわくして迎えを待った。家の前に軽自動車が止まったので外に出た。

 

車の中に乗ったままこっちを見て手を振る女の子。即席にしては上出来な当時流行の綺麗目女子という感じ。顔は中の下くらいだがまぁそんなことはいいと車に乗り込むべくドアを開けた。ここから悲劇が始まる。開けた瞬間悟った。ワキガだ。

 

車の中は鉛筆の芯のような、親子丼のような匂いがしている。耐えられないレベルではないが自分までその匂いになる気がしてすぐ帰ろうと決めた。そのエアコン吹き出し口についてる芳香剤意味あるんですかと言いたくなるくらいだった。「ごめんちょっとコンビニ寄って。」と、コンビニに寄ってもらい、先に降りた。

 

友達にソッコーでメールをする。『5分後に俺に電話して!!先輩のふりして無理やり呼び出す風で!』結構ひどいことだと思うが、女性を傷つけずに帰らせるにはこれが一番だと思っていた。

 

車に戻ろうと思ったら会いたくない人に会った。元彼女とその友達グループがコンビニに入ってきたのだ。男はなぜか前の彼女はまだ自分のことが好きだと思い込んでいる。例外なく自分にもそんな気持ちがあったのだろう。

 

見られたくないと、焦る俺。どもりながら元彼女と世間話をする俺。横目に外を見るとワキガ女が店内に入ってこようとしている。やばいと思った俺は、なりふり構わず外にダッシュしてワキガの手を引き「早く行こう!」と車を出させた。

 

元カノ達も超笑顔で追いかけてきたし。ワキガにはこう言い訳した。「ごめんなんか同級生に見られるのやだった、あいつら超ヤンキーだし!」もうやだと思っていると友達から電話が来て、無事帰れることになった。

 

「ごめんねごめんね。」と謝りながら、もう会うことはないだろうと思いつつワキガ女と別れ小一時間の悲劇は幕を閉じた。